メルカリShopsで食品を販売する方法:許可・表示・原価管理の完全ガイド
この記事でわかること(3点)
- • 手作りお菓子をメルカリで売るには「菓子製造業許可」が必要なこと
- • 食品表示ラベルに書くべき項目(意外と見落としがちです)
- • 手数料や送料込みで利益を出すための原価計算の考え方
「メルカリなら許可はいらない」は実は…
手作りのアイシングクッキーや焼きドーナツをメルカリShopsで売りはじめた方のなかには、 「ハンドメイドだから許可は不要」と思っていた方が少なくありません。 実はこれ、よく見かける誤解です。 知らないまま続けていても後からでも正しく対応できますので、 まずは一緒に確認していきましょう。
意外と知られていないのが、プラットフォームの種類(メルカリやBASE、minne など)に関係なく、食品を販売する場合は食品衛生法や食品表示法の対象になるという点です。 「フリマ感覚」でも「手作りだから」でも、食品は食品として扱われます。 ただ、手順は決して複雑ではありません。順番に見ていきましょう。
1. まず確認したい:どんな許可・届出が必要?
販売する食品の種類によって、必要な手続きが変わります。 クッキーやドーナツなどの焼き菓子は「菓子製造業許可」が対象です。
| 食品の種類 | 必要な手続き | 申請先 |
|---|---|---|
| 菓子(クッキーやケーキ等) | 菓子製造業許可 | 保健所 |
| ジャムや惣菜 | 食品製造業または食品加工業許可 | 保健所 |
| 漬物(常温で50L超) | 漬物製造業許可 | 保健所 |
| 野菜や果物(加工なし) | 届出のみ(許可不要の場合あり) | 保健所または自治体 |
| アルコール含有食品 | 酒類製造免許が別途必要 | 税務署 |
2. 食品衛生責任者の資格について
食品製造業の許可を申請する際、食品衛生責任者を置く必要があります。 難しそうに聞こえますが、1日の講習会を受けるだけで取得できます。
- 各都道府県の食品衛生協会が実施する「食品衛生責任者養成講習会」(1日、6時間程度)を受講
- 栄養士や調理師、製菓衛生師等の資格保有者は受講不要
- 受講費用は都道府県により異なる(概ね10,000〜15,000円程度)
お子さんが幼稚園に行っている午前中の時間などを使って受講できる日程が多く設定されています。 地元の保健所や食品衛生協会のウェブサイトで日程を確認してみてください。
3. 食品表示ラベル:実は見落としがちな項目があります
メルカリShopsで加工食品を販売する場合、食品表示ラベルの貼付が必要です。 必要な表示項目をひとつずつ確認しましょう。
- 名称(食品の一般的な名称)
- 原材料名(重量の多い順、アレルゲン表示を含む)
- 内容量
- 消費期限または賞味期限
- 保存方法
- 製造者の名称、住所
- 栄養成分表示(義務化されている場合)
特にアレルゲン表示(小麦、卵、乳など)は見落とされやすい項目です。 お子さんが寝た後の時間にでも、一度手持ちのレシピと照らし合わせて確認してみてください。
詳しい表示方法は食品表示ラベルの作り方:個人事業主向け完全ガイドを参照してください。
4. 原価管理で利益をきちんと確保する
材料費だけ計算していると、手数料や送料を引いた後に「思ったより手元に残らない」と感じることがあります。 メルカリShopsでは販売手数料(10%)や振込手数料(200円/回)が発生します。 順番にコストを整理していきましょう。
コストの内訳
| コスト種別 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 材料費 | 原材料や副材料 | 販売価格の25〜35% |
| 梱包資材 | 箱、緩衝材、袋、ラベル | 販売価格の5〜10% |
| 送料 | 発送費用(着払いや元払い) | 実費 |
| 販売手数料 | メルカリShops手数料 | 10% |
| 振込手数料 | 売上金振込時 | 200円/回 |
| 光熱費、消耗品 | 製造時の電気代等 | 材料費の10%程度 |
価格設定の考え方
手作り食品の原価率目標は25〜35%が一般的です。 販売価格 = 全コスト ÷ 目標原価率 で算出します。
例: 全コスト(材料費+梱包+手数料等)=600円の場合
目標原価率30%なら → 販売価格 = 600円 ÷ 0.3 = 2,000円
価格設定の詳しい方法は手作りお菓子の適正価格の決め方も参照してください。
5. 「次に何をすればいい?」を整理するチェックリスト
まだ未対応の項目があっても大丈夫です。 ひとつずつ順番に進めていけば、安心して販売を続けられる環境が整います。
- □保健所への相談や許可申請(菓子製造業許可等)
- □食品衛生責任者資格の取得
- □製造場所の衛生基準確認(自宅の場合は保健所で要件確認)
- □食品表示ラベルの作成(全必須項目の記載)
- □アレルゲン表示の確認
- □消費期限や賞味期限の設定(根拠を持つこと)
- □原価計算の実施(手数料や送料込みで利益が出ることを確認)
- □メルカリShopsの出店規約や食品販売ガイドライン確認
まとめ
メルカリShopsで食品を販売するには、①食品衛生法の許可取得、②食品衛生責任者の配置、 ③食品表示ラベルの貼付が必要です。「知らなかった」という方も多く、 まずは管轄の保健所に相談するところからはじめてみてください。 手順を一つひとつ確認していけば、安心して販売を続けられます。
アレルゲン表示についてはアレルゲン表示完全ガイドも合わせてご確認ください。
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