食品表示の作り方・ラベル作成手順|必須6項目と時間【2026年版】
この記事の要点
- 食品表示の必須6項目は「名称・原材料名・内容量・期限・保存方法・製造者」
- アレルゲン義務9品目と推奨20品目は区別して管理する
- 原材料が1つ変わると全SKUの表示書き直しが発生する
- 10商品なら作成に10時間以上、原材料変更時はさらに数時間が消える
食品表示ラベル作成で発生する作業の実態
- 原材料1つの変更で、全SKU のラベルを書き直す必要がある
- アレルゲンの書き漏れがないか、何度も確認する作業が生じる
- 栄養成分の計算を文部科学省の食品成分DBで毎回手作業で行う
- SKU が増えるたびに、表示作成だけで休日がつぶれる
1商品の表示作成にかかる時間は、原材料整理、アレルゲン確認、 栄養成分計算、レイアウト調整を含めて約60〜70分。 10商品なら初期作成だけで10時間以上。原材料を1つ変えるだけで 数時間が再び消えていきます。
この記事で伝えること
食品表示ラベルに必要な項目は、食品表示法で定められています。 必須6項目、アレルゲン、栄養成分の3つを正確に把握し、 作成手順を整理すれば、一度かかる手間は大幅に削減できます。
1. 食品表示法とは、個人事業主も対象になる
食品表示法は2015年4月に施行された法律で、食品衛生法・JAS法・健康増進法の食品表示関連規定を 一元化したものです。この法律は販売する食品に表示義務を課すもので、個人事業主であっても 食品を販売する場合は対象となります。
主な対象は以下のとおりです。
- 加工食品(製造・加工した食品)
- 生鮮食品(野菜・肉・魚等)
- 添加物
手作りお菓子、ジャム、惣菜などを販売する場合、加工食品の表示基準が適用されます。 自家消費のみ・無償提供の場合は表示義務はありませんが、販売する場合は表示が必要です。
2. 加工食品の食品表示ラベルに必要な項目
加工食品の食品表示ラベルには、食品表示基準(内閣府令)に基づき以下の項目を表示する必要があります。
必須記載項目
| 項目 | 記載内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 名称 | 食品の一般的な名称 | 「クッキー」「ジャム」等 |
| 原材料名 | 使用した原材料を重量の多い順に記載 | 添加物は「/」で区切る |
| 内容量 | 重量・個数等 | 単位明記(g、ml、個等) |
| 消費期限または賞味期限 | 劣化が速い→消費期限、比較的日持ち→賞味期限 | 年月日表示 |
| 保存方法 | 「直射日光を避け冷暗所で保存」等 | — |
| 製造者 | 製造者の名称・住所 | 屋号も可 |
アレルゲン表示(特定原材料)
食物アレルギーを引き起こす可能性が高い特定原材料9品目は表示が義務付けられています。 (えび・かに・カシューナッツ・くるみ・そば・卵・小麦・乳・落花生(ピーナッツ))
さらに、特定原材料に準ずる20品目(アーモンド・あわび・いか等)は表示が推奨されています。 原材料名の後に「(小麦・卵を含む)」のように括弧書きで記載するのが一般的です。
アレルゲン管理の詳細はアレルゲン表示完全ガイド(特定原材料9品目と表示方法)で整理しています。
栄養成分表示
2020年4月から、一般消費者向けに販売する加工食品には栄養成分表示が義務化されました。 ただし、小規模事業者(食品関連事業者のうち、前年度の食品の販売額が1億円未満または従業員数20人以下)は 栄養成分表示が一部免除されます。 免除期限については消費者庁の最新通知で確認してください(2026年4月以降の取扱は確定待ち)。
表示が必要な場合は、熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量の5項目を記載します。
栄養成分値の計算手順は栄養成分表示の計算方法ガイドを参照してください。
3. 食品表示ラベル作成の作業内訳
- 原材料の洗い出し:レシピを元に全原材料を重量の多い順に整理
- アレルゲンの確認:各原材料に含まれる特定原材料を確認
- 栄養成分値の算出:各原材料の栄養成分値から計算(食品成分データベースを活用)
- ラベルのレイアウト設計:必須項目を漏れなく配置し、文字サイズを確認
- 印刷・貼付:商品パッケージに見やすく貼付
この中で最も手間がかかるのが「原材料の整理」と「栄養成分値の算出」です。 手計算では時間がかかり、計算ミスも生じやすくなります。 さらに、原材料が変わるたびに全SKUの表示を更新する必要があります。
4. 食品表示ラベルの作り方は4つ
| 方法 | 向いている場面 | 限界 |
|---|---|---|
| 手書き | 試作・1〜2商品まで | 商品が増えると書き直しが破綻 |
| Excel | 計算式に慣れている人 | アレルゲン自動検出なし・成分DB未連携 |
| ラベル印刷専用ソフト | 高品質印刷重視 | 原価計算と分離・価格変動で二重管理 |
| Genka(食品表示+原価管理SaaS) | 個人〜小規模 EC 食品全般 | 印刷形式は最低限。高精細プリンタ専用形式は非対応 |
Genka は食品表示ラベルと原価管理を統合し、原材料1か所更新で全SKU に反映、 アレルゲン自動検出、栄養成分自動計算(文部科学省成分DB連携)を行います。
各ソフトの料金比較は原価計算・食品表示ソフトの料金比較(2026年7月版)で詳しく整理しています。
5. よくある間違いと回避策
- ✗原材料の記載順序の誤り:重量の多い順に記載する必要があります。レシピ順に記載するのは誤りです。
- ✗アレルゲン表示の漏れ:原材料に含まれる隠れアレルゲン(例:マーガリンに含む乳)を見落とすケースが多いです。
- ✗消費期限と賞味期限の混同:製造日から概ね5日以内で劣化が速いものは消費期限、それ以外は賞味期限が一般的です。
- ✗住所の省略:製造者の住所は都道府県から省略できません。
6. 文字サイズの規定
食品表示基準では、表示文字の大きさについて規定があります。原則として8ポイント以上の活字で表示する必要があります。 ただし、表示可能面積(ラベルの面積)が150cm²以下の場合は5.5ポイント以上が認められています。
注意:文字が小さすぎると消費者が読めないだけでなく、食品表示基準違反になります。 ラベルを作成する際は文字サイズを確認してください。
こんな方には Genka が向いています
- 個人〜小規模で EC 食品販売をしている、または始める予定
- 食品表示ラベルと原価管理を1つで済ませたい
- 商品数が1〜100程度
- 月数千円までのツール費用なら投資できる
こんな方には他のツールが向きます
- 数千SKU・複数倉庫の中規模事業者 → 大手 SaaS または基幹システム
- 印刷品質を最優先(高精細プリンタ専用形式) → 印刷専用ソフト
- 原価管理は不要、表示作成だけ → 無料の食品表示作成ツール
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Genka を試すまとめ
食品表示ラベルには①名称②原材料名③内容量④消費/賞味期限⑤保存方法⑥製造者の6項目が必須です。 アレルゲン表示と栄養成分表示も忘れずに対応してください。 文字サイズの規定(8pt以上が原則)も守る必要があります。
原材料が変わるたびに全SKUの表示を更新する作業が発生するため、 商品数が増えるほど管理ツールの選択が業務効率に影響します。
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