ラベルサイズと表示可能面積|小さい容器の表示ルール
この記事の要点(3点)
- ・ ラベルサイズは「必要項目が8ポイントで収まる大きさ」から逆算する。デザインの都合でなく表示要件が起点
- ・ 食品表示基準には表示可能面積による緩和がある:おおむね150cm²以下で文字5.5ポイント以上可、おおむね30cm²以下で一部項目の省略可
- ・ 省略できても安全性に関わる項目(アレルゲン・期限・保存方法等)は省略できない。小さい容器ほど記載の優先順位を正しく
1. サイズは表示要件から逆算する
ラベルサイズ選びの失敗は、たいてい順序の間違いから起きます。 先に「この容器にはこの大きさが可愛い」とデザインを決め、 あとから表示項目を流し込むと、文字が基準以下に潰れるか、 項目が入り切らなくなる。 正しい順序は逆で、まず自分の商品の必要項目 (名称、原材料名、添加物、内容量、期限、保存方法、製造者等)を確定し、 8ポイントの文字で組んだときの面積を測り、 それが収まるラベルサイズを選びます。
原材料が多い商品(複合的な惣菜・弁当類)は表示が長くなり、 想像より大きなラベルが必要になります。 レイアウトの組み方はラベルレイアウトのルールをご参照ください。
2. 表示可能面積による2段階の緩和
容器が小さくて物理的に入らない場合のために、 食品表示基準は表示可能面積に応じた緩和を置いています。
- おおむね150cm²以下:文字サイズを5.5ポイント以上に 縮小できる(文字サイズのルール)
- おおむね30cm²以下:一部の表示項目を省略できる。 ただし省略できる項目は限定されている(省略ルールの詳細)
「表示可能面積」は容器包装の表示に使える面積であり、 ラベルシールの面積ではありません。 大きな袋に小さなシールを貼っているだけでは、 30cm²以下の省略は使えない点に注意してください。
3. 省略できない項目を押さえる
30cm²以下でも、安全性に直結する情報は省略の対象外です。 アレルゲン、消費期限・賞味期限、保存方法、 そして食品関連事業者の氏名・住所などは、 小さな容器でも表示が必要です (品目により細部は異なるため、個別の省略可否は 食品表示基準の該当条文・消費者庁の手引きで確認してください)。
小分けのプチギフト菓子、瓶詰めの小容量スパイス、 一口サイズの個包装などがこの論点の常連です。 物理的に無理な場合は、外装(外袋・外箱)への表示や タグ・下げ札の活用など、容器包装の設計側で解決する方法もあります。
4. 実務のサイズ選定手順
- 必要項目を確定し、最長の商品(原材料が最も多い商品)でラベル案を組む
- 8ポイントで収まるサイズを第一候補にする(緩和は最後の手段)
- ラベル用紙は全商品で1〜2サイズに統一する(プリンタ運用と在庫が楽になる)
- 貼る面の形状(曲面・角)で貼りやすさを実物確認する
- デザイン要素(ロゴ・商品名)は表示枠と分けて配置する
複数商品を作る場合、一番表示の長い商品に合わせてサイズを決めると、 ラベル用紙を統一でき、印刷運用(ラベル印刷の方法)がシンプルになります。
よくある質問
Q. よく使われるラベルサイズはありますか?
A. 小規模製造では60×40mm前後〜100×70mm前後の範囲が広く使われますが、 正解は商品の表示量次第です。自分の最長表示が8ポイントで収まるかを 基準に選んでください。
Q. 表を裏に分けて貼ってもいいですか?
A. 一括表示は見やすい一箇所にまとめるのが原則です。 表面に商品名・裏面に一括表示という構成は一般的で問題ありませんが、 一括表示の項目をバラバラの場所に分散させる貼り方は避けてください。
まとめ
ラベルサイズは、表示項目と文字サイズ基準からの逆算で決まります。 150cm²・30cm²という2段階の緩和はありますが、 アレルゲン・期限など省略できない項目が軸であることは変わりません。 最長表示の商品を基準にサイズを統一するのが運用の定石です。
表示項目の全体像は食品表示ラベルの作り方をご参照ください。
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